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10年史:プロジェクトの概要
並列分散コンピューティング技術の研究開発
 21世紀の初頭には、デバイス技術による高速化が物理的な限界に達することが予測されます。そこで、コンピュータシステムの高性能化のためには、様々なレベルでの並列分散技術が柱となります。並列分散コンピューティング技術分野では、チップへの集積化を図りマルチプロセッサシステム上で高速処理を実現する技術、分散システム上に存在する異機種の計算機を動的に構成し、最適な並列処理環境を提供する並列分散処理技術、計算機間を高速大容量接続する光インターコネクション技術の研究開発を行いました。また、並列環境上で効率よく動作する並列アプリケーションの開発も行いました。

 高速ネットワーク上の複数のパーソナルコンピュータやワークステーションを、継ぎ目なく(シームレス)、あたかも一つの並列分散コンピュータとして利用できる技術の開発を行いました。前期の成果を踏まえた上で、研究のプラットフォームとして多数台のパーソナルコンピュータを高速ネットワークで結合したクラスタシステム (PCクラスタシステム)を構築し、並列プログラミング言語、オペレーティングシステム、低レベル通信ライブラリの開発を目指しました。

 (注) マルチプロセッサコンピューティング技術については、 平成12年度から、NEDO の 「アドバンスト並列化コンパイラ」 プロジェクトに引き継がれました。
 
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