平成9年10月30日、つくば研究センタでは、RWC研究の成果としてスーパーパソコンシステム（RWC PCクラスタ2号機）のプレス発表を行いました。

　このスーパーパソコンシステムは、多数のパーソナルコンピュータ（PC）を高速ネットワークで結合し、かつコンパクトにまとめた計算機で（写真）、一般のスーパーコンピュータ（スパコン）並みの計算処理能力をもっています。

　このシステムの特長は、以下のとおりです。

• 新システムソフトウェアを搭載した64台のPCを高速ネットワークで結合することで、同一ノード数の最新鋭スパコン並みの性能を達成
• 保守性にすぐれたコンパクトなシステム
• スパコン並みの高速性能を維持しながら複数のユーザが同時に利用できるマルチユーザ支援環境を実現
• 昨年開発した1号機（PC 32台）に較べてアプリケーションレベルの通信性能が4倍、プロセッサの単体性能が3倍向上

　この技術開発の成果により、将来は手持ちの汎用パソコンを高速ネットワークと結合することで手軽に低コストのスパコンが実現できるでしょう。

　当日のプレス発表には、毎日、読売、日刊工業、日本経済、茨城、時事通信の各新聞社、専門誌の「日経エレクトロニクス」、及びTBS、NHKの各記者が参加され、熱心な取材を受けました。このうち、日経、日刊工業、毎日、茨城の各新聞及び「日経エレクトロニクス」に記事が掲載されました。また、11月1日（土）の NHK 昼のニュースで放映されました。

　また、本スーパーパソコンシステムは、11月15日～21日に米国 SanJoseで開催される SC '97（High Performance Networking and Computing 国際会議）において、展示・発表します。その模様については、次号のRWC NEWSで紹介します。