| 平成１３年１０月 |
| 技術研究組合
新情報処理開発機構 |
| 理事長 秋草 直之 |
| ＜富士通（株）代表取締役社長＞ |
 技術研究組合 新情報処理開発機構（RWCP）は、平成４年７月の設立以来、経済産業省の主導する『リアルワールド・コンピューティング（ＲＷＣ）プロジェクト』を推進し、
21世紀をリードする新たな情報技術を開発・提供してきました。
10年前に立ち返って見ると、｢将来の情報社会においては、通信とコンピュータの融合が実現し、その結果、社会のあらゆる個所へ情報ネットワークが浸透し、膨大な情報が
やりとりされるようになり、現実世界に存在する大量かつ多様な情報を柔軟に処理することが必要となる。これを実現するための21世紀の情報技術体系～新情報処理～を確立す
る。｣ことを目的として、本プロジェクトがスタートしました。まさに予測した通り、この10年の間に、インターネットの急速な発展・普及により、世の中に情報が溢れかえり、
ますます高度な情報処理能力が求められています。 |
当研究組合は、日本の情報産業関連の主要な企業及び海外４カ国の有力な研究機関によって構成され、各社に設置された分散研究室及び組合直轄研究所が、国内外の大学、
産業技術総合研究所（旧電総研）と密接に連携し、国際的な産学官の共同研究体制の下で本プロジェクトを進めてきました。 |
平成４～８年度（前期）における幅広い基礎的・探索的な研究を経て、平成９年度以降（後期）、ネットワーク社会の情報処理を機能・性能の両面から支える非常に重要な
二つの分野、つまり、機能面での実世界知能技術分野、性能面での並列分散コンピューティング技術分野における基盤技術の開発に取組んできました。 |
今回の｢ＲＷＣ２００１最終成果展示発表会｣では、組合員企業、組合直轄研究所、及び、産業技術総合研究所が取組んできた研究成果の集大成を、それぞれの実証システムを
展示して発表します。ご来場いただいた皆様方にご評価いただき、これらの研究成果が大いに活用されていく契機になることを関係者一同願っています。 |
